禁酒33日目『飲酒運転⑤逮捕』
体重 61.7
お金 160,595円(0円)
目標達成まで 58日
目標達成のご褒美 ???
警察とJAFのスタッフが帰り、私はまた車を運転し始めた。すぐにSAが見えてきたが、そこも通過して走り続けた。
しばらく走ると、長い直線のトンネルに入った。トンネル内の暖色系のライトで、また睡魔がおそってきた。
オーディオの音量を最大にし、コーヒーとガムを食べ、必死に運転していたが、自分の意思とはうらはらに、またうとうとしていた。
ハッと気づき前方とハンドルを操作する。しかし、またうとうとして、ハッとなる。こんな事が5〜6回続いたと思う。本当に危険な状況だ。
そして、長いトンネルを抜けそうなところで、またうとうとしてしまった。
次にハッとしたときは、大きな衝撃と音だった。
気づくと、トンネルは抜けていたのだが、抜けた先の道が大きな左カーブになっていて、操作者を失った車は、中央分離帯に乗り上げた。
私は慌ててハンドルを切り、何とか抜け出したが、右前方のタイヤがパンクしているようだったので、路肩に止めた。
もう少しでインターだったので、そこまで走らせようとしたが、車は全く動かなかったので、諦めて車から降りガードレールの外に避難した。
JAFに連絡すると、到着まで3時間以上かかるようで、保険会社へ相談するように言われた。
保険会社へ相談すると、1時間程度で行けるが、警察の事故証明がないと対応できないため、警察へ連絡してほしいと言われた。
私は何も考えず、警察へ連絡した。警察は30分もかからず到着し、事故状況を聞いてきた。
その時は、日の出後で、あたりは完全に明るくなっていた。風はほとんど吹いていなかったと思う。
私は酒のことは言わずに、よそ見をしていたら中央分離帯にぶつかったと行ったが、警察はいろいろ聞いてきた。内容は覚えていないが、自分でも言っていることが、少しずつおかしくなっているのが分かった。多少は酔いが覚めていたので、酒がバレないかドキドキしていた。
その時、警察が『お兄さん、お酒の臭いがするけど、お酒飲んだの?』と聞かれ、飲んだと伝えると、パトカーで検査させてほしいと言われた。
その瞬間、私は全てを諦めた。『あぁ、もお終わったな』と。
パトカーに乗せられ、袋に息を吐き、警察が測定した。飲酒運転の基準は、吐いた息の中のアルコール濃度が、0.15mg以上となるが、私の数値は基準を大きく上回る0.83mgだった。
警察たちも少し驚いていた。
その数値を見て、警察達の様子が一気に変わったのを覚えている。
私は外に出され、道路の白線を歩かされた。特にふらつく事なく、白線の上を歩き、またパトカーに乗せられた。後になって知ったが、飲酒運転には、酒酔い運転と酒気帯び運転の2種類があり、それを調べるためのものだった。
私はパトカーで出発する前に、妻に電話した。妻に『飲酒運転で捕まった、ごめん』と言うと、妻は驚いていたが『私はいつかやると思っていた、もうしょうがないから、正直に話してきて』
母にも電話した。母は泣いていたが、妻と同じような事を言っていた。
明日へ続く。